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パネル討論会:「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える

パネル討論会:「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える

僭越ながら、企画者の側として、また、つたないながら司会として参加致しました。

私が動き始めた当初の企画意図としては、twitter上なり、例えば高木浩光氏のブログなどを読み、自力で事態が理解出来る人はそれでいいとしても、そうでない層、かつ地元へ情報をリーチする手段を模索していたというのが1点。また、IT業界の側の中でも何かしら議論する必要があるのではというのがもう1点というのが発端でした。

とは言え、会場費・交通費等の諸経費も必要ですし、個人名で企画を行うより、何らかの団体とタイアップして企画を行う方が効果が高いことから、主催・共催先を探しておりました。実際、幾つかの団体に話を持って行ったのですが、そもそも私が普段関連のあり、また信頼の出来る幾つかの団体では、本テーマを取り扱うこと自体に興味を抱いてもらう事ができませんでした。その中で、今回主催に立ったESD21と経営情報学会東海支部は協力して頂く事ができました。また、双方のメンバーである中京大学 情報理工学部 情報科学研究科 鈴木常彦准教授(当日の総合司会を務めて頂きました)に多大なご協力を頂きました。ESD21の団体趣旨と、私の考えた企画意図には十分重なる所があり、開催を調整しました。告知タイトルを見て頂ければ分かるとおり「「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える」であって、特定の誰かしらを糾弾する大会など初めから意図してないことは御理解いただけるものと思います。

講師のうち、大屋准教授は私が適任と考え、依頼したものですが、これは法学部の先生ではありますが、法哲学の方であって、刑法や刑事訴訟法といったジャンルの方ではないことは、初めから想定しての人選でした。私としては、現役弁護士等を第一候補にしていたわけではなく、彼のプロフィールを、また彼のWebの論文でも著書でも読んで頂ければある程度は分かって頂けるものと思いますが「情報化社会と法」という観点に着眼されて発言等もされている方であり、その内容に一定の信頼を置いた上で、依頼しました。繰り返しますが、実定法学者/刑法学者じゃなくて法哲学者をよんだということは、私の積極的な選択です。

岡本氏は図書館問題を手がけてきた関係ということで、(図書館の中の方には快く思われない方もいるかもしれませんが)、少なくとも、お声をかけさせて頂いた理由がわからないということはないと思うのでその通り理解して頂ければと

榎本氏については、岡崎図書館に関係する外部サイトに関わっていて、かつ地元でISPという立場でIT業界の一部分にいらっしゃる、そして地元かつサイバー犯罪問題で岡崎の警察と関わりももったことがある、愛知県警察本部 サイバー犯罪対策室とやりとりをしたことがある(10/8訂正)といった点から適任と考えました。

池山氏は、Web・インターネットのジャンルには特に精通されている方ではないですが、ITの導入のコンサル等にも関わっておられると言うことで、これも企画趣旨から外れないと考えて参加いただきました。

企画告知後、開催前の段階で1点私の予想とずれた点を率直に申し上げれば、図書館関係者の事前申し込み比率が予想以上に高かったことです。参加者に求める前提知識が変わってきたと判断して、私が担当した事件の説明部分はぎりぎりまで資料を練り直して準備しましたが、反省点は多々残りました。不正確な点、誤解を招く点があったことはtwitter上でも指摘を頂きました。少なくとも、

  • 「逮捕を4月と述べたこと」が誤りで「逮捕は5月」
  • 「図書館側の技術的クロール遮断策が進んでから警察に相談した」かのように捉えられる説明をした部分については「警察相談前にも図書館側の対策は若干あったものの、主要な対策より最初の相談日は前、また、警察からの被害届けの提案も全ての対策が終わるより前」であったことは訂正します(ただし、実際に被害届けの提出日までには図書館側の対策は概ね終わっていたことは付け加えておきます)
  • また、警察の捜査において有罪に傾いた理由としての「幾つかの遮断対策が結果としてlibrahack氏によって回避された部分」は「本人が捜査時に罪を認めたとされてしまったこと」に比べて小さいのではないかとの指摘があり、その指摘が(100%確実とまで情報が揃っていないにせよ)十分当てはまるであろうことも公平のために記しておきます。
短い中に論点は盛り込みきれなかったのですが、
  • 「そもそも図書館のシステムに不具合があったもので、少なくとも1利用者が公共リソースを占有した事件ではない」こと
  • 「図書館の取った対策は、現実に起きている障害への回避策としてはありえても、少なくとも、librahack氏のようなクローラ利用者側に対して、図書館が迷惑している、システムに障害が起きていた、ことを知らせるにはとても十分な対策とはいえなかった」
等は概ね伝わったものと思っています。

大屋氏のプレゼン内容について、事実誤認の指摘がある部分もありましたが、私も疑問に感じた点は私からも確認中ですので、回答を頂け次第補足する予定です。しかしながら、それ以外の点でもいくつか批判を頂いています。そのうち「librahack氏の責についての誤解を与えるのではないか」という批判には私にも同意できる部分があります。しかしながら、「技術面で今回の事象を理解しているエンジニアにおいても、librahack氏について(刑事責任や民事責任はないとしても)その他の責任もゼロと思う人ばかりではない」というれっきとした事実の前で、私はその言論と戦う意志はありませんし、本企画にてそれを封じるのも不自然であると私は考えております。

また、大屋氏のパネル内容について、結論としては技術者と社会という点で私の当初考えていたテーマの範囲で収まったと考えておりますが、結果的に唯一法律側からの登壇者ということで、刑事責任等の刑法や刑事訴訟法等の面からの説明役として聴衆から期待された面も否定できなかったと思います。

榎本氏の説明については、岡崎で活動されている方故の話が多少なりとも出たものと思います。その点で(不思議にtwitter上では反響が偏っていましたが)登壇していただいて良かったと感じています。以下にリンクしますレポートにも価値のある要旨が出ておりますのでご覧頂ければと。

岡本氏と池山氏についても、問題提起や今後に繋がるよい話を頂けたものと思っています。同様に、以下にリンクしますレポートにも価値のある要旨が出ておりますのでご覧頂ければと。

その他の反省点として、タイムキーピングがまずくディスカッションの時間があまり取れなかったこと(従って、今後のあるべき姿について議論する時間も十分に取れなかった)、録音や音声中継(Ustream等)の準備(機材ならびに講師・観客への許諾)まで手が回らなかった点、不十分であったことをお詫びします。

最後に、asahi.comに掲載されたasahi.com:岡崎図書館問題で討論-マイタウン愛知の記事につきましては、パネル内容として全く間違ったということはありませんが、まとめ方の力点の置き方として私からみるに不本意であり、少なくとも、大屋氏のパネルの重要な部分はasahi.comに引用された部分ではなく、こういう形で「librahack氏の責についての誤解を与えるのではないか」という懸念を増幅させることは望みません。修正されることを願います。

講演者による内容の紹介として、2010-10-02(Sat): パネル討論会「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考えるに参加 - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版岡崎市中央図書館事件 - おおやにきを挙げ、参加者によるレポートのうち、より見かけた範囲の中で正確性が一番高そうなものとしてイベントレポート『パネル討論会:「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える』 - ライブラリー×ウェブの力を飛躍させるCode4Lib JAPANパネル討論会:「岡崎市中央図書館ウェブサーバ事件」から情報化社会を考える」に行ってきた。 - みききしたこと。おもうこと。を挙げておきます。当日いわゆるtsudaりというtwitter中継を試みた方も、内容の正確さに批判もありましたが、ご努力そのものは感謝いたします。

今後について2点感想を付け加えておきますと、今であれば、まだ事件について深くまでは理解していない聴衆を集める企画に集客を一定数することは可能という手応えを感じています。私と違う問題意識を持つ方が、その問題意識に従って(適切なパネリストを揃えるなどして)イベントを行うのは非常に理にかなっていると思います。

また、特定の問題意識の意見を広めるのであれば、声明文を作って賛同者を集めるのがよいと思いますし、そういう活動をするのに、何らかの名称を持った組織体(それ自体は緩くても構わないでしょう)を準備するのがよいかと思います。

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[philos][jus] 藪の中
さて10月2日の岡崎図書館問題パネル討論会 (https://www.esd21.jp/news/2010/10/post-1.html) だが、スライドも公開された岡本報告 (http://d.hatena.ne.jp/arg/20101005/1286211802) はあまり話題にならず(異論のあるひとが少ないからかもしれない)、断片的情報ば
| 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake | 2010/10/06 10:37 PM |
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